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ABOUT NANJO KOBO 祈りの⾳をつくる。
南條工房の技術と⼼
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ABOUT NANJO KOBO

祈りの⾳をつくる。
南條工房の技術と⼼

江⼾時代後期の1800 年ごろ、南條⼯房は京都の地で創業しました。
以来、神仏具の中でも「鳴物(なりもの)」と呼ばれる、⾳を鳴らす仏具・神具の製作を専⾨とし、200 年以上にわたって技術と感性を受け継いでいます。
仏前で⽤いられる「おりん」や鉦⿎(しょうこ)といった鳴物仏具は、⼀貫して⼿作業で製作しています。
これらの鳴物は、単なる⾳を出す物ではありません。祈りの場における「間(ま)」を⽣み、場を清め、⼼を整えるための⼤切な道具なのです。

200年を超える歴史と、
唯一無二の焼型鋳造工法。

現存する南條工房による最古の作品のひとつに、京都・祇園祭の「⼤船鉾」で保存されている囃⼦鉦(はやしかね)があります。そこには、天保10 年(1839 年)の銘とともに、初代・南條勘三郎の名が刻まれています。
それ以来、京都の社寺や祭礼、全国の仏教寺院や神社から信頼をいただき、「⾳の響き」にこだわった神仏具づくりを続けてきました。
五代⽬・南條勘三郎の代には、⾳の質をさらに⾼めるため、おりんの素材となる合⾦「佐波理(さはり)」の独⾃研究を重ね、銅と錫の配合を最適化。
この配合は今も引き継がれており、⼯房の代名詞ともいえる「勘三郎りん」へと昇華しています。
また、この佐波理の特性を最⼤限に活かすために、薪を使って鋳型を焼き上げる「焼型鋳造」を採用。南條⼯房は、現在も国内で唯⼀、この伝統的な⼿法でおりんを製作し続けています。
おりん

世代を超えた6人の職人による、
阿吽の呼吸。

⼀⼈ひとりの職⼈が持つ感性と技。
それらが合わさることで、⼯房の⾳づくりは⽀えられています。
職⼈は、⼯房にとって何よりも⼤切な存在です。
代々受け継がれてきた技術に、⾃らの⼯夫や丁寧さを重ねながら、今⽇も⾳を⽣む⼿を動かし続けています。
南條⼯房では、世代を超えて集まった6名の職⼈たちが、⽇々おりんづくりに向き合っています。
勤続50年以上の熟練職⼈から、これからの時代を担う若い職⼈まで、それぞれが経験と個性を活かし、分業によって⼯程を⽀え合っています。
⽉に数度⾏われる鋳造の作業では、職⼈全員が⼀堂に会し、⽕と⾦属を扱う緊張感の中、互いの呼吸を感じながら作業に集中します。この「阿吽の呼吸」こそが、⼯房の⾳づくりを⽀える⼤切な⼟台です。
南條⼯房には「定年」がありません。
技術と経験を重ねている限り、いつまでも職⼈としての道を歩み続けることができます。
年齢にとらわれることなく、ものづくりへの誠実な思いや、⻑年積み重ねてきた経験と感覚こそが、職⼈としての価値を形づくる。それが、南條⼯房の信念です。
また、南條⼯房では、「残業をしないこと」を⼤切にしています。
限られた時間の中で集中して⼿を動かす。その積み重ねこそが、無理なく美しい仕事を続けていく秘訣です。
道具の修理や型の補修、作業環境の整備まで、できることはすべて⾃分たちの⼿で⾏います。⼯房はただの作業場ではなく、職⼈たちの暮らしの⼀部であり、技を育てる⼤切な場所なのです。
RECRUIT 産地の未来を担う人に
なりませんか

すべてを音に還す、
工房に受け継がれる循環の知恵。

南條⼯房では、素材一つひとつの命を無駄にせず、次へと活かしていく「循環するものづくり」を⼤切にしています。
鋳造後に砕いた鋳型は、細かく粉砕して粒度を丁寧にふるい分け、次の鋳型づくりの材料として再利⽤。
鋳型を練る際に使⽤する⽔も、⼯房に溜めた⾬⽔を活⽤しています。
また、おりんの切削加⼯時に出る⾦属の切り粉(削りカス)も、廃棄せず、次回の鋳造で再び溶かして材料として⽣まれ変わらせます。
このように、南條⼯房では細かく砕けない⼀部の鋳型のかけらを除き、ほとんど廃棄物を出さない仕組みが確⽴されています。
およそ築60年の工房は、「無駄を出さないこと」「限りある素材で、より良い⾳をつくること」を⽬指して設計されました。
物の少なかった時代に、知恵と⼯夫を重ねて築かれたこの⼯房は、今なおその思想を受け継ぎながら、静かに、確かに、⾳づくりの礎となっています。

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CRAFTSMANSHIP

澄みきった究極の音色を求めて。たどり着いた、唯一無二の素材と工法
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PRODUCT

美しい佐波理おりんの音色を体感してください
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