もっと身近に佐波理おりんの音色を楽しんでほしいという想いから「LinNe」を作りました。
佐波理おりんの音色は、懐かしい、落ち着く、すっきりする、染み込んでくる、人によって感じ方はいろいろです。
そして一つ一つ音色が違います。
自分の好きな音色を見つけて、日々の生活に佐波理おりんの音色を取り入れてみてください。
「佐波理(さはり)」とは、古くは正倉院宝物にも用いられた合金で、音色と余韻を良くするために銅に錫を限界まで配合した合金です。
その音色はとても澄みきり、心地よい余韻を奏でます。
「LinNe」は創業190年余りの歴史に培われた伝統の技術と知恵をもとに、佐波理製のおりん・祇園祭や各地の囃子鉦・鳴物神仏具を専門に製造してる国内でも数少ない京都の工房で一つ一つ手作りで製造しています。
火 と 型 、 銅 と スズ
お寺や家庭で仏具として使われる佐波理製おりんを中心に、祇園祭で使われる鉦なども制作しています。
代々受け継いできた伝統技法と、手間をかけた仕事で澄み切った響きを守り続けています。
土から手作りされた鋳型を窯で焼き、同時に銅とスズを溶かした「佐波理」という合金を作ります。
薪で鋳型を焼く窯と佐波理を溶かす炉の火加減、溶け具合、鋳型の冷まし加減、外気温や湿度など、あうんの呼吸で数えきれない要素をうまくかみ合わせながらタイミングよく冷ました鋳型に「佐波理」を流し込みます。すべてはスーッと伸びる響きを作るために。
佐波理を注いだ鋳型をさまし、型を割ればおりんの原型が現れます。
そこからさらに焼きなまし、削りと磨きを幾度も繰り返し、焼き入れ、仕上げを経て美しい音色と輝きを作ります。
「LinNe」のおりんは、素材の「佐波理」が特徴。
スズの割合を限界まで高め、素材を非常に硬くしています。そのぶん加工が難しいのですが、この硬さから凛と響く特徴的な音色がうまれます。
Chibi(M) 15,000+tax
直径3センチ弱の「佐波理」製の小さなおりんです。軽く振ることで深みのある、やさしい響き。
吊るすだけでなく、つまんでベルのように振ることもできます。
Chibi(S) 13,500+tax
直径約2センチ弱の「佐波理」製のすごく小さなおりんです。小鳥のような、可愛いらしい響き。
紐を長めにとっているので、つるしたり、結び付けたりもしやすい形です。
Ren 18,000+tax
空気の流れとともに、自然と音がうまれます。
屋内にも屋外にもよくなじむ、柔らかく澄んだ音色です。
ドアの付近、空調やファンの近く、ベランダや軒先など、様々な場所でご利用いただけます。
ふとした瞬間に耳にとどく、心地よい音色をお楽しみください。
風受けは、円形と長方形からお選びいただけます。
京都の宇治にある「昇苑くみひも」で組み上げた「正絹 唐打」というくみひもを使い、一つ一つ職人の手によって3種類の結びを結びました。
Mサイズ菊結び、二重叶結び
Sサイズ相生結び
色は黒・赤・黄色・ピンクからお選びいただけます。
LinNeは、1つ1つ手作りで製造しているため、色や形、大きさ、そして音色に違いがあります。
佐波理の合金は、時間とともにより深い色みへと経年変化していきます。時々タオルなどで指紋をふき取ると、より均一なあめ色に変わっていきます。表面のザラつきは、昔ながらの鋳造加工の特性です。手作りならではの個性、時間による変化をお楽しみください。